« 再開 | トップページ | 民主党 小沢代表の公設第1秘書逮捕 »

北朝鮮のミサイル実験には迎撃で対応か?

 北朝鮮のミサイル実験強行の現実味が増してくるに伴って、日米高官の関連発言も徐々に増えてきましたね。
さて、そんな中総理自らが「現行法で(たとえ本当に人工衛星打ち上げのためであったとしても)ロケットは撃墜対処可能」と言及しました。
防衛省も既に撃墜について言及しておりましたが、あくまで「対処研究はしてきた」という枠内のものでした。
乱暴な言い方をすれば、『仮想敵国相手の図上演習はしてますが、万一に備えて対策を検討するのは軍部の義務でしょ』という範疇に含まれる内容です。
戦争を含め軍事力行使は文民統制の国にあっては政治決断に従っての行動となります。
日本国首相=自衛隊総最高司令官が発言したということは、専門軍人の業務内での研究ではなく政治決断の上でも撃墜対処の用意があると明言したに等しい行為です。
従来の口先抗議に比べて格段に強い政治メッセージを発したと捉えて問題はないでしょう。

 机上の空論とはよく言ったもので、理屈だけでは何事もモノにはなりません。
実践することでその理論の検証ができるわけです。
つまり、研究だけであれば北朝鮮のミサイル技術もとてつもなく高い脅威(脅威ゼロとは言いません)ではないわけです。
しかし、実験を行うことにより『検証』ができる(仮に失敗であっても、失敗要因のデータ収集ができるので無駄にはならない)ことになるので、脅威は一段階ステップアップすることになります。
つまり、実験させないことが大事なわけですね。

 ただ、ちゃんと成功するのかどうか?というのは実は少し怖いところだったりします。
何度か実験をして、成功を収めているシステムではあるものの、湾岸戦争時のパトリオットが結構撃ち漏らしが多かった実例を省みても百発百中で撃墜できるか一抹の不安が残ります。
成功すれば弾道弾に対するMDの対応能力は磐石であるという強い印象を内外に示すことができます。
しかし、仮に迎撃に失敗してしまった場合、理想は百発百中でも現実はなかなか難しいという問題を無視して『多額の予算をつぎ込んだシステムが無効だった』と左派に格好の攻撃材料を与えてしまうでしょう。
また、北朝鮮に対しても国威発揚の機会を与え、近年軍事力の伸張著しい中国に対しても「自衛隊与し易し」という印象を可能性もあります(防衛力に対する軽視については将来の尖閣問題等で悪影響を及ぼす可能性もあります)。
もちろん迎撃はしてしかるべき措置ではありますが、諸刃の剣の側面も持ち合わせていることを念頭に置き、万一期待した結果が出なかった場合も含めての対処を考えておく必要があると思います。

 一番いいのはこれで北が諦めることですが、逆にここまで強く出られると面子重視のあの国が引くに引けなくなる可能性もありますし…
外交は難しいですね。
何にせよ、政権が「国益」を本当に考えているのであれば毅然とした対処を望むところであります。

|

« 再開 | トップページ | 民主党 小沢代表の公設第1秘書逮捕 »

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/176182/28445050

この記事へのトラックバック一覧です: 北朝鮮のミサイル実験には迎撃で対応か?:

« 再開 | トップページ | 民主党 小沢代表の公設第1秘書逮捕 »